【人権放送10月号】
9月20日~26日は動物愛護週間だった。
今月は私たちの身の周りにいる動物について考えてほしい。
街には犬や猫、鳥などの「ペット」を飼っている人がいる。
また、「家畜」といって、人間の役に立つために育てられている動物もいる。
牛や豚、にわとりなどだ。
さらに、山の中にはいのししや鹿、たぬきなど、自然の中で生きている「野生動物」がいる。
では、それらの動物と私たち人間はどのようにして関わっているのだろうか。
「ペット」とは、一緒に遊んだり、癒されたりして関わっている。
「家畜」とは、お肉を食べたり、毛を使ってできている服を着たりして関わっている。
「野生動物」とは、人間が自然を破壊したり、自然を守ったりする活動の中で関わっている。
このように、地球には、たくさんの動物が暮らしているが、
動物も人間と同じようにたったひとつの「いのち」を生きている。
動物たちもごはんを食べたり、眠ったりする。
心臓が動いていて、呼吸をしている。
生きるために必要なことについて考えてみると、動物も私たちと同じ。
動物は人間と同じ言葉を話さないだけで、
人間と同じように喜びも悲しみも、痛みも、恐怖も感じる存在。
では、それぞれの動物が、よりよく生きるために私たちができることはなんだろう。
「ペット」は一生お世話をしなければいけない。
ごはんや水をあげたり、一緒に遊んだり、病気になったときには動物病院へ連れていく。
「家畜」は、食べ物や水をあげて健康を管理しなければいけない。
また、人間はお肉やミルクなどで「家畜」の「いのち」を食べて生きているから、
食事をするときには「いのち」に感謝して食べるようにしないといけない。
「野生動物」は、豊かな自然環境があれば自分の力で生きていくことができるので、
野生動物が住む場所を守ることが大切だ。
私たちは、動物が好きとか嫌いとか、飼っているとかいないとかに関わらず、
様々な動物と様々な形で関わっている。
そんな動物たちのために、私たち人間ができることを考えてみよう。
そして、動物の「いのち」を大切にできる人になってほしい。
上浦 ありす