言霊 

 

毎月11日は「人権を確かめあう日」です。今日は、言葉の力についてお話ししたいと思います。

 

みなさん、「言霊」という言葉を知っていますか。言霊は、言葉が持っている力のことです。「よーし、やるぞー」というと、いつもよりやる気が出たり、「がんばれー」と応援してもらうと、いつもより頑張れたりすることがありますよね。これが言霊です。言ってみることで自分の気持ちも誰かの気持ちも変えていくことができます。

 言霊は、どんな言葉にもあります。みなさん、勉強や掃除など何かに取り組むときに「めんどくさい」「無理―」「できなーい」と言ってしまったことがありませんか。実は、その言葉も言霊を持っているんです。特に思ってなくても、声に出してしまうことで、本当にやる気が出なくなってしまったり、できなくなってしまったりしてしまいます。しかも、言霊は聞いている人みんなにも広がっていきます。自分が「めんどくさい」というと、きいている人も「なんかめんどくさいなー」というふうに思ってしまうんですね。逆に、「やってみよう」っていうと、きいているひとも「私もやってみよう」というふうに思えるんです。

 一人一人がしゃべっている言葉は自分にも周りの誰かにも伝わっていきます。皆さんはどんな言葉を話していますか。皆さんの周りでは、どんな言葉が聞こえてきますか。みんながいい気持ちで頑張っていける「ふわふわ言葉」みんなが嫌な気持ちでしんどくなってしまう「ちくちく言葉」、一度整理してみましょう。昨日よりも気持ちのいい言葉、そして笑顔があふれる丹波市小学校になったら、とっても嬉しいです。

 

河村 知則