人権放送 9月号
9月 人権放送 パラリンピックに学ぼう!
長い夏休みが終わり、2学期が始まりました。夏休み中に、東京オリンピックやパラリンピックで活躍する選手の様子をテレビで観戦した人もたくさんいたのではないでしょうか。
開会式や閉会式、競技の様子を見ていると、世界にはたくさんの国があるんだなぁ、さまざまなスポーツがあるんだなぁ、と驚きました。
中でも、パラリンピックでは、障害の種類や重さで細かくクラスわけされているので、陸上競技だけで167種目もあるそうです。また、さまざまな工夫や独特のルールがあるようです。
今日は、そんなパラリンピックのことを一緒に学びましょう。
これは、なんだかわかりますか?
ふだんは、このような義足をつかいます。義足は、足のかわりになる道具です。うまれつき足のない人や病気や事故で足がなくなってしまった人が使う装具です。
競技用の義足は、より速く走るために工夫されたバネ足の義足です。自分の走りに合ったバネの強度を選んで、それに合うようにからだを鍛えていく、そういう地道な努力を重ねて、義足が自分の足となり、早く走れるようになるそうです。
答えは、タッピング棒です。水泳で、視覚に障害がある選手がプールのかべにぶつからないようにするための用具です。タッパーとよばれるサポートの人が、あたまなどをポンとたたいて壁が近いことを知らせるそうです。タイミングが少しでもずれてしまうと、怪我につながるため、選手とタッパーとの信頼関係がとても大切になるそうです。
このように、その人に必要な工夫や支援をすることで、障害のあるなしにかかわらず、スポーツの楽しさが味わえ、自分の限界に挑戦できる!全力で競い合える!パラリンピックは、世界最高峰のパラスポーツの競技大会です。パラリンピックを見て、選手たちの躍動する姿から、おおいに勇気をもらいました。みなさんも、勉強でも運動でも、「どうせできない。無理だ。」とあきらめないで、挑戦し続けてほしいなぁと思います。
パラリンピックを象徴する言葉として、「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」という言葉があります。2学期、さまざまな制約のある中ではありますが、みんなで知恵をしぼり、工夫して、さまざまなことにチャレンジを続けましょう。