人権放送5月号
5月の人権放送
私は、小学校・中学校と幼かった時は、物静かな少年でした。それは、どういうことかというと、実は“しゃべれなかった子”“”“しゃべるのが苦手な子”だったのです。授業中先生にあてられても立った瞬間、緊張のあまり、口がこわばって音読も出来ない子でした。自分の意見も言えない子でした。ですから、いつも“ニコッ”と笑ってごまかしていた子であったのです。
友だちは、私に、よくしゃべりかけてくれました。友だちにしてみれば、確かのいつもニコッと笑って、反論せず、よくきいてくれるのですから・・・。でも、これって、『会話』といえるでしょうか。やっぱり自分の意見をぶつけ合って言い合いすることが、本当の友だちではないでしょうか。ですから、よくしゃべる人が本当にうらやましかったです。
人は『誰かと支えあうことで生きていけるものだ』といわれています。誰かとかかわりを持つためには、“そばにいる”ということが、まず大切です。そして、話を“聴いてくれる人”がいれば、どれほど、どんなに心強いことでしょうか。
ぼくの、私の思いを100%聴いてくれたら、どんなに心休まることでしょう。また、勇気が湧いて来ることでしょう。今度は、100%聴いたのですから、100%言えると、どんなに嬉しいことでしょう。
丹波市小学校の教室や廊下、運動場ではそんな友だちがいっぱいいることが、私には見えています。そんな小学校が私は大好きです。
お互いに、100%自分の思いをぶつけ合える友だちを、大切にしていきましょう。
登録日: 2021年5月10日 /
更新日: 2022年2月15日