人権放送 11月

みなさん、おはようございます。

11月になりました。これから、11月の人権放送をはじめます。

 

先生は、この前チャレンジ外遊びでも紹介があったと思いますが、野球というスポーツが大好きで小さい時から、今まで20年以上野球をしています。そんな野球のお話です。

 

今から60年前。日本のプロ野球に素晴らしいバッターがいました。バッターというのはピッチャーが投げたボールをバットで打つ人のことです。

その素晴らしいバッターは王 貞治という人です。

王選手はめちゃくちゃパワーがあって、ホームランを打ちまくっていました。そしてついに、1年間に55本ホームランという、日本記録をつくりました。

その55本という記録は長い間塗り替えられることはありませんでした。

 

王選手が記録を作ってから、月日はながれ、40年経ちました。

今まで記録はずっと塗り替えられなかったのですが、外国から、最強のバッターがやってきたのです。タフィ・ローズという選手です。

このタフィ・ローズ選手は王選手に負けないくらいめちゃくちゃパワーがあって、ホームランを打ちまくりました。

 

そしてついに。王選手のもつ55本のホームラン記録に並んだのです。このとき記録をもっていた王選手は、ローズ選手に俺の記録を絶対ぬいてくれよ!!と応援していたそうです。

みんなも期待していました。

 

しかし、どこからともなく、外国の選手に日本の記録を塗り替えられてはだめだ。ということをいう人がいて、ローズ選手は勝負してもらえなくなってしまいました。

そのため、55本という記録でストップしてしまいました。

 

ほかにも55本を抜きそうな選手はいたのですが、外国の選手という理由で、勝負を避けられてしまいました。

 

それから10年の月日が流れました。すごく最近のことです。

バレンティンという外国の選手が55本に並びました。そのときは相手チームのピッチャーたちはしっかりと勝負をしました。そしてついに、55本という記録を破り、1年間に60本ホームランを打つことができました。

新しく記録を塗り替えることができました。

このときは、外国の選手だからといって、勝負をしないピッチャーはいませんでした。

 

みんなに考えてほしいのは、外国の選手だからといって、勝負をしなかった人、させてもらえなかった人たちのことをどう思いますか?

 

自分の国だけが大切で、自分の国だけを応援する考え方は、6年生が学んでいる戦争とも関わってくることです。おうちの人ともぜひお話して考えてみてください。