本日4時間目に全校一斉に「人権タイム」の時間をとりました。

毎年、PTA人権教育部の方にも出席いただいて講師の方のお話を聴く「人権講演会」を開いていますが、今年度はその会を開くことができませんでしたので、全校のみんなで人権について考えるための学習の時間を設けました。ねらいは次のとおりです。

○自分の いのち と周りの人の いのち を大切にする心を育む

○生きていく上で、お互い手をさしのべ合って一緒に生きていく「心」を育てることが大切だと気付く

○自分以外のものや人のために自分の時間(いのち)を使うことが大切だと気付く

各教室のTVでこの絵本を見ながら、全校放送でお話を聞きました。医師 日野原重明さんが小学校を訪問して行った「いのちの授業」の中でお話しになったことです。

日野原先生が黒板の端から端まで1本の線を描き、左端に0、右端に100、そして途中に10と書いてみんなにたずねます。「わたしは95歳なのでここ。さて君たちは何歳まで生きたいですか?」

そこでみんなに「いのち」とは何かを考えさせます。いのちが終わるときに止まってしまう心臓の音を聞きながら。

「いのちは、君たちのもっている時間だといえますよ。」と先生は言います。

誰にも平等にあるその時間を無駄にせず大切にして欲しい。そして、その時間をほかの人のためにどれくらいつかっているか考えてみましょう。「いのち」のつかいみちを決める「こころ」は見えないけど、見えないものこそ大切です。私は残りの時間をほかの人のためにつかって精一杯生きたい。君たちも自分のいのち・時間のことをよく考えて生きていって欲しい…。

そんなメッセージを、みんなは心静かに聴いています。自分の「いのち」のこと、これまでじっくりと考えたことはあったかな…?

放送のあと、目を閉じてお話を振り返り、自分の「いのち」のこと、自分の「時間」のことを考えています。

そして、自分で考えたことを「ふりかえりシート」に書いています。おうちでも、どんなことを書いたのかたずねてみてくださいね。(学習したことをもとにお家で話し合っていただけたら、さらに学びが深まります。)

 

…やる気が出なかったり、怒ったりやけっぱちになったりする姿を見かけることがあります。どうせ自分なんか…という言葉を聞くこともあります。でも自分の大切な時間(いのち)を前向きに生きて欲しいし、学校はそのサポートをしていきたいです。

また、自分の思いばかりで少々勝手な振る舞いをしている姿も見かけますが、やはり私たちは学校や社会で生きていく中で、どれだけほかの人のために行動できているか、しっかり自分を見つめ直していきたいものですね。

日野原先生から宿題をいただきました。