校長だよりNo.4
1学期もあと少し
7月になりました。学校が再開して約3週間。子どもたちも「新しい生活様式」のもと、通常の学校生活にもなじんてきたようです。教室で、落ち着いて学習に取り組んでいる姿や丁寧に仕上げられた掲示物や作品を見ると、子どもたちがそれぞれにがんばっていることが感じられて、うれしく思います。
晴れた日は真夏を思わせる暑さですが、子どもたちの多くは休み時間に外に出て行きます。午前中の20分休みは、高・低・中学年と順番に分けて、昼休みは低・中・高学年と日替わりで、運動場を使えるようにしています。特に、午前中は、授業時間がずれるためにチャイムが鳴らないのですが、子どもたちは、活発に遊んでいても、休み時間の終わりが近づくと、時計を見て次の授業に間に合うように戻って行きます。その行動は、自分で考えて行動することの一つと言えます。学校では、いろいろな学習活動を通じて、「自分で考え、行動する子」を育てていきたいと考えています。
ようやく学校生活に慣れてきたところですが、もう1学期も終わりに近づいています。1学期末、例年なら個人懇談もあり、子どもたちが早く帰る日もありますが、今年度は授業時間を確保することもあり、短縮授業はありません。1学期最終日の20日まで給食があります。残りの1学期の日々、教科の学習だけでなく、一日一日を大切にして、子どもたちがいろいろなことを学べるようにしていきたいと思います。
7月は「差別をなくす強調月間」
奈良県では、毎年7月を「差別をなくす強調月間」と決められていて、あらゆる差別をなくすための取組が行われています。それにあわせて、市町村ごとにも様々な取組も進められています。小中学生の人権ポスターや標語が、市役所1階市民ホールに展示されるのもその取組の一つです。
今年の啓発用ポスターには、
『「そんなのもあり」認め合えれば。 Enjoy the difference!』
と記されています。
学校でも、子どもたちが、自他を大切にし、豊かな人権感覚を身につけ、差別をなくしていこうとする意欲と実践力を身につけていけるように、人権教育の充実を目指しています。人は一人一人違います。自分と同じ人はだれ一人としていません。子どもたちが互いに認め合い、励まし合える関係づくりができるように、ご家庭と協力しながら、指導を進めていきたいと考えています。自分のことだけでなく、自分のまわりにいる人も大切にしていく子どもたちを共に育てていきましょう。
特に、今年は、新型コロナウイルス感染症に関わって、人権への配慮が求められています。学校再開の折にそのことについて子どもたちも学習しました。罹患した人や家族、医療に従事している人に心ない言葉をぶつけることはあってはなりませんね。
最後になりましたが、日頃から新型コロナ感染症予防対応も含めて、本校教育にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。お手数をおかけしますが、引き続き健康観察表のご記入及び押印をお願いします。
夏休みは、7月21日(火)から8月16日(日)です。暑さ厳しき折、お体には十分ご留意ください。2学期の学校行事につきましては、現時点で検討中ですが、例年のような実施ができないものもあります。今後、随時お知らせしていきます。ご理解ください。