使った後は・・・

 毎日、放課後、教頭先生が校舎の中を見て回ってくださっています。その時に、たびたび目にするのが、ぐちゃぐちゃにちらかったトイレのスリッパです。そこで、教頭先生は、写真のような黒板をトイレの入り口に置いてみました。

   

 次の日、トイレのスリッパはきちんと並んでいたそうです。その次の日、自分も見に行くとスリッパは並んでいました。子ども達に教頭先生の思いが伝わったようですね。

 

 今回、教頭先生は「並べなさい」というのではなく、「かなしい気持ちです」「うれしいのですが・・・・」と自分の思いを伝え、自分がどうしたらいいのかを子ども達自身が考えるように投げかけました。(いわゆる「わたしメッセージ」と言われるものです。)子ども達の多くは、教頭先生の思いを受けとめてくれたようでうれしく思っています。「~しなさい。」と言われて動くより、自分で考えて行動していく子ども達を育てていくためにも、教師の言葉かけも考えていきたいと思います。 

 ただ、トイレのスリッパについては、子ども達だれもが、自分が使ったらそれで終わりというのではなく、次に使う人のことも考えているとしたらときちんと並べられていたのではないかな、みんなの物を大切にするという気持ちが高ければ、きちんと並んでいたのではないかなとも思います。

 今後も、子ども達が自分で考え、行動していけるような取組を大切にしていきたいです。