ハイサイ! 3年生は5月21日から23日まで沖縄へ修学旅行に行きました。今年度、実に5年ぶりに“フルコース”での行程が実現しました。

1日め

 夜明け過ぎの集合にも関わらず元気いっぱい! 大きなかばんの中に皆たくさんの期待を詰め込んでやってきました。

 大阪の天気は晴れ。飛行機が関西国際空港を離陸した瞬間、客席からは「おおーっ!」と歓声が上がりました。しかし西にすすむにつれて次第にくもり空に。那覇空港に着くとそこはあいにくの雨模様…。

 一行の最初の目的地は平和祈念公園です。天候はさらに厳しさを増し、風雨ともに強い中でしたが、平和の礎で沖縄戦で亡くなった方々に黙祷を捧げ、一人ひとりがこれから平和な世界をつくっていくことを誓いました。その後平和祈念資料館で古謝厚雄さん(当時6歳)のお話を聴き、最後に展示室を見学しました。荒天のためにガマでの追体験はバス内でガイドの方の説明を受けるのみになってしまいましたが、平和を願う強い思いにじかに触れることができたのではないかと思います。

 ホテルでは部屋でゆっくりしたり、品揃え豊富な売店の品々に目移りしたり、食事会場に戻って大人数でカードゲームを楽しんだり…。思い思いの時間を過ごしていると、あっという間に1日めも終わりです。

2日め

 夜半には小ぶりになった雨も起きてみるとふたたびザーザー降りに。しかし風はなく波も穏やかなため、トロピカルビーチでのマリン体験を決行! シュノーケリング等、はじめてながらこれを修学旅行の1番の楽しみにしていた人も少なくなかったようです。マリン体験に参加できなかった人は貝がらでデコレーションしたフォトフレームをビーチのテントでつくりました。

 午後からは民泊体験へ。入村式では三線による「安里屋ユンタ」にあわせて歌ったり踊ったり。あたたかいウトゥイムチ(おもてなし)を受け、これから過ごすひと晩への期待が高まるひとときになりました。

3日め

 朝8時ごろから北中城村の公民館に北中生がぞくぞくと集まってきました。どのおうちでもさまざまな体験をさせてもらったようで皆の顔はいきいきそのもの。退村式では弾けるようになったばかりの三線をさっそく披露し、皆で5月生まれのなかまの誕生日を祝いました。記念に集合写真を撮ったらいよいよ出発しなければなりません。お世話になったおうちの方と抱き合ったり、ことばを交わしたりしながら別れを惜しみました。ウチナーンチュのチムグクルに触れ、プライスレスの思い出ができたことにちがいありません。

 3日間の〆は国際通りでの班活動です。幸い雨もほとんど降ることなく、ゆったりとお土産を買ったり昼食をとったりすることができました。かばんには詰め込めきれない思い出とともに沖縄の地を発つと修学旅行もいよいよ最終盤。機内では疲れから眠っていた人も多かったですが、きっといい夢を見ていたことでしょう。

 たくさんの方々に支えられ、充実した3日間を過ごすことができました。この3日間でもらったたくさんの種がやがて芽を出し、花を咲かせ、実となることを願ってやみません。グスーヨー、イッペーニフェーデービタン。(皆さん、大変ありがとうございました)