あいさつと「ありがとう」があふれる学校を目指して ~

     

                                         校長 杉田 美恵        

  令和4年度がスタートし、早1ヶ月近くが経とうとしています。ご挨拶が大変遅れて申し訳ございません。本校3年目となりました校長の杉田美恵(すぎた みえ)です。今年度も、子どもたちや教職員と共にめざす「学校づくりのテーマ」を設定し、その実現に向けて取り組んでまいります。令和3年度の学校づくりのテーマは、「関わりを通して高め合う 魅力ある学校づくり」でした。令和4年度の学校づくりのテーマも、これを継続していくこととしました。このテーマ継続の理由は、本年度から天理市として「~学校と地域が一体となった学びづくり・コミュニティづくり~みんなの学校プロジェクト」を推進していくということ、それに加えて、来年度に迎える柳本小学校創立150周年に向けて、保護者・地域とともに子どもを豊かに育てる「みんなの学校」を目指そうと考えたからです。

 その実現に向けて、これまでの『笑顔で自分からすすんであいさつをする』ことに加え、「『ありがとう』と言える子・『ありがとう』と言ってもらえる子」を目指し、子どもたちが毎日の自分たちの生活を見つめる視点として投げかけていきたいと考えています。

 私は、『ありがとう』という言葉は、『あいさつ』と同様、人と人とを結びつける特別な力をもった言葉だと思っています。『ありがとう』は、誰かが自分や自分たちに何かをしてくれた時に、その相手に伝える言葉です。あなたがしてくれたこと・あなたが思いやってくれたことが、私にとってとてもうれしかったのです。あなたの行動やあなたの気持ちに、とても感謝しています・・・そんな意味が込められているのではないでしょうか。この言葉を受け取った瞬間、自分の行動や思いが相手に受け入れられたことを実感します。そして、自分の行動や思いやりが誰かを喜ばせ、誰かの役に立てたことを感じることができることでしょう。私は、ここに「自己肯定感」や「自己有用感」などのもとがあると考えています。あなたは私にとって必要な人であり、大切な人なのです・・・『ありがとう』は、それを伝えることができる、とてもあたたかく、やわらかく、美しい言葉だと思うのです。

『ありがとう』の言葉が、いろいろな場面で聞かれ、学校中そして地域中にあふれ出たとき、柳本校区全体がさらに素晴らしいふる里となることでしょう。柳本小学校においても、今よりもっと、お互いを大切にし合える場になるのだと思います。その安心感の中でこそ、子どもたちが、今できることに力いっぱい挑戦し、やり遂げるエネルギーと目標の達成をあきらめない根気強さを存分に発揮できるようになると考えています。今年度も新型コロナウィルス感染症対策を講じ、創意工夫を重ねながら、『あいさつ』+『ありがとう』の言葉を大切にし、「関わりを通して高め合う魅力ある学校」を目指し、教育活動の展開に努めてまいりたいと思います。本年度も保護者・地域、関係機関の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。                                                            

令和4年度 柳本小学校グランドデザイン

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