ごあいさつ

 福住小学校は、天理市の東部に位置し、大和高原の一角にあります。奈良県を東西に走る名阪国道の福住インターチェンジをおりると、豊かな自然に囲まれた平地が広がっています。夏は大変涼しく、朝夕の寒暖の差を利用した茶の栽培が盛んでした。周りにはゴルフ場も多く、最近では大きな工場が誘致され、地の利を活かした地域の活性化が望まれています。

 古代、この地域は「闘鶏(つげ)」・「都祀(つげ)」の国と呼ばれていました。皇族が狩猟をする地でしたが、氷を夏場に朝廷へ献上する土地でもありました。冬場に池で作られた氷は、「氷室」という穴を掘って造った室に収めて保管されます。中学校の裏山には、氷室の跡である大きな窪みが残っています。また、仁徳天皇62年の条に、額田大中彦皇子が闘鶏で猟をした際、冬に氷室に氷を保存し、炎暑のころ酒に浸して飲用すると聞いたので、氷を持ち帰って天皇に献上したところ、天皇は大変喜ばれ、それ以降冬には必ず、氷を貯蔵することになったと「日本書紀」には書かれています。今日行われている、毎年復元氷室に氷を貯蔵(2月)し、7月に取り出す「氷まつり」は、福住の恒例行事として、地域の人々や福住っこに親しまれています。

 

  本年度(令和3年度)より、施設一体型の小中一貫教育を行う福住小中学校として新しくスタートしました。小学部にも一部教科担任制を導入したり、G5とG6に部活動の参加を認めたり、9年間の連続した学びを大事にして日々の教育活動を行っています。

 現在、全校児童生徒数は、小学部63名、中学部20名の計83名です。また、本校は、小規模特認校制度を導入しており、市内の他校区より児童が通学しています。専用のスクールバスに乗って、コスモス分団として毎日元気に通っています。市内の各所より、福住の地に集い、小学部と中学部が協力し合いながら、「福住っこ」として、楽しい学校生活を送っています。

福住小中学校 

校長 神元 聡

本校の教育目標

  • 一人ひとりが 元気で いきいき輝く子 ~ 持続可能な社会の実現に向けて ~ 

めざす子ども像

 

1、世界に目を向ける

2、自立する

3、共に生きる

特色ある取組

 

本年度の研究主題

 一人ひとりが元気で生き生き輝く福住っ子 

~「世界に目を向ける」「自立する」「共に生きる」子どもたちを育てるために~ 

 ふるさとを愛する子どもの育成に向けて

 福住小学校区は、氷室を始め多くの歴史的な遺産が残っている地域です。また、「虫送り」や「さるまつり」などの貴重な民俗文化も継承されています。さらに、南限のスズラン群生地としても知られ、高原特有の希少な植物であるズミ(絶滅寸前種)やカツラギグミ(絶滅寸前種・特定希少野生動植物)も残されています。また、本校では、「福住学」という教科を創設し、G1~G9まで発達段階に従って「福住を知る」ためのプロジェクト学習を行っています。

 このようなすばらしい環境で暮らし経験を重ねる子どもたちに、福住のすばらしさを伝え、ふるさとを誇りを持って語れるようになってもらいたいと願っています。ふるさとを愛する福住っ子の育成に、家庭・地域の方々のご理解・ご協力・ご支援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。